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社団法人 日本ピアノ調律師協会会員店 ピアノ公正取引協議会会員店 |
2020/12/06 水害のピアノ(ヤマハW106B)を修理しました。
工場にて水害により完全に水没してしまったアップライトピアノの修理を行っています。
ピアノに水がかかるのはいけないと聞いたことがある方も多いのではないでしょうか。ピアノは木材、皮、金属、フェルトなどから造られておりますので水濡れはもちろん厳禁です。こちらのピアノは全ての部品が被害にあってしまったため、新しい部品を用意してピアノ全体の修理になります。
鍵盤を外したところ、しっかりと泥が入り込んでいました。掃除した後に、金属部品は磨いて、クッションになるクロス類は全て交換になります。鍵盤も割れてしまっているところは接着し、全体をクリーニングします。
金属フレーム、響板は再塗装を行いました。弦や弦が巻き付いているチューニングピンは新品に替えて張弦をします。
アクションは水没して木部が割れてしまったり、フェルト類は傷んでしまいましたので、全て新品部品に交換します。
底板まわりにも泥がしっかり入り込んでいましたのでクリーニングをします。金属部分はしっかり磨きます。
外装は写真のような傷や突板のはがれがありましたので、全塗装を行い新品になりました。
この後、調律を何回も音が落ち着くまで行い、タッチ・音色の調整も何度も見直して出荷致します。ずっと使っていらした思い出のあるピアノをよみがえらすことはお客様にとっても、技術者にとっても幸せなことです。
今回のような水害にあってしまったピアノの他にも、外国製のピアノ、昔の古いピアノなど修理が難しいのではないかと思われるピアノでも修理を致しますので、是非お見積をご依頼下さいませ!!
ピアノを工場へ入れて診断させて頂く方法以外にも、ピアノが置いている現場へ出張してピアノを見させて頂くことも致します。まずはご相談下さい。
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